2023年6月竣工
設計:合同会社 永田大建築設計事務所
施工:合同会社 永田大建築設計事務所(設計事務所による工事請負方式)
コンパクトな二世帯住宅の建築計画です。
土地の面積が239㎡
建ぺい率 40%(最大建築可能面積 95.77㎡)
容積率 60%(最大建築可能面積 143.66㎡)
親世帯〜車椅子生活を想定した平屋
子世帯〜建築面積が限らている事から2階建て
1階部分の面積は、親世帯と子世帯をあわせ95.77㎡以下とするためコンパクトに、まとめなければなりません。最終的に親世帯51.32㎡(15.49坪)、子世帯44.14㎡(13.33坪)と平屋計画の親世帯が大きくなり、子世帯は小さくなりました。それぞれが、コンパクトでありながら広がりのある建築計画とするため、様々な工夫を施しました。親世帯は、田の字型プランで回遊動線としました。間仕切りを開放すると、全ての部屋がつながり空間ボリュームを兼用して水平方向の広がりを出す平面計画としました。天井高さも2600と若干高めにしました。子世帯は、1階床面積が小さい事から玄関スペースを最小限としました。玄関土間がリビングまで続く続き土間とし、水平方向の広がりを出す平面計画。また、リビングスペースを吹抜けとし、垂直方向に広がりを出す断面計画としました。吹抜けの天井高さは、弊社が心地よいと考える4200mmとしました。東・南の光を取り込むハイサイドライトを設け、常に明るい採光計画としました。窓は、窓枠の存在を消したディテールとし、すっきりとした美しい吹抜けを目指しました。1階天井仕上げは、構造体を表し仕上げとする事で、骨組みの余剰空間をも住空間に取り組む工夫をしました。この事が外観ボリュームをおさえる事にもつながります。周辺住宅よりも高さをおさえた佇まいが重心が低く、シンプルで特徴的な外観となりました。