竣工:2024年2月
撮影:永田 大
設計:合同会社 永田大建築設計事務所
施工:合同会社 永田大建築設計事務所(設計事務所による工事請負方式)
2021年8月にホームページよりお問い合わせいただきました。北広島周辺で住宅の建築を検討されており、ウェブ検索やInstagramでリサーチしていたところ、弊社を見つけてくださりご連絡を頂きました。土地探しからご相談を受け、北広島、長沼、恵庭、札幌市南区で土地を探しました。2022年には恵庭市で1000万円代の土地を購入する直前まで計画が進みました。この土地で建築にかかる費用を大まかにシミュレーションし、ご提示。これを受けてお客様が再考され、12月に下記のメッセージをいただきました。
色々調べているうちに南幌町の子育て支援について知り、町の現在の取り組みで周辺に新しい住宅を建てている同世代の方々が集まっていて、子育てしやすい環境だと感じました。今週末に南幌町に行って街の雰囲気を見て、最終的に決めようと思っています。ほぼ南幌町で決めたいと思っており、町にも連絡して仮押さえをしてもらっています。二転三転してしまいましたが、恵庭は諦め、南幌町で建てることを決めました。
雪が降る前にお客様と現地確認へ。いくつもの選択肢の中から、最も環境が良く区画も広い逆角地の土地が最良と判断し決定。土地購入から1年以内に入居(住民票移動)することが南幌町の補助条件となっているため、土地仮押さえ可能期間を最大限活用し、土地購入を2023年7月にすることを南幌町・住宅供給公社・お客様と相談しながら進めていきました。
土地は逆角地の変形地でした。敷地には、この形状を反映させたような建築が合うと考え計画。敷地がとても広いため平屋も可能でしたが、ハルくん(ご長男)は『2階に部屋が欲しい』とのこと。また、『2階にいる子供たちの様子を常に感じることができ、家族のつながりを実感できる住宅が理想です』とのご要望を受け土地形状に合わせたへの字型の外観で、一続きにつながる屋根の大きな吹抜けがある住宅をご提案しました。特に悩んだのは階段と薪ストーブの位置関係でした。この二つを1箇所にまとめ住宅の中心に配置。1.2階へ移動の度に、薪ストーブを囲む形で家族が集えることを期待して計画しました。平面計画はコア(水回り)部分に行き止まりがないラウンド動線を採用しました。