どの様な建築を目指しているか?
自分らしく自然体でいられる建築。
シンプルだけど他にはない建築。
昔から住んでいる様な懐かしい建築
外観で考えている事
外観の形状は、限りなくシンプルで形状自体の主張は少なく、それでいて個性を感じる建築を目指しています。
意識している事。建築全体のボリュームをおさえ、特に高さボリュームはおさえます。ボリュームのおさえかたは寸法を小さくする他にも、視線の流れや周辺環境とのバランスを考え、整えていきます。そして、シンプルな形状ゆえに、窓の配置と窓ディテールがとても重要になってきます。窓配置は、不揃いだけど整っている感じを目指しています。内観の使い勝手もしっかり考慮するので、不揃いになる事が多いです。不揃いだけど外観では整っていなければいけません。この矛盾した方程式を成立させるために、3D、建築模型を使用し、検討を繰り返しています。自分自身が納得いくまで、間取りを含め全体を動かし、整えていきます。この作業は、現場着手直前のプレカット図(構造発注図)の段階まで繰り返し、mm単位で微調整を行います。
素材・色・デザイン
1箇所が豪華
部分的にデザインが突出している
一部分だけ線が細い繊細なデザイン
巾木だけ緊張感がある
など・・この様な事にならないよう
内観、外観ともに素材の種類・色を使いすぎない事。素材・色・デザイン全てが調和している事が最も大切と考えています。
設備への配慮
設備のポジションも重要です。スイッチ・コンセントの位置は、人の視線から外す様に。スイッチ・コンセントが周辺の色と調和している事も重要です。エアコン・パネルヒーターの位置が不自然な位置に無いように。給気・換気口の位置が、違和感が無いように。火災報知機の位置も目立たない自然な位置に。設計段階も、工事段階も検討を繰り返します。
お客様と共有
設計中も工事中も感覚を研ぎ澄まし、外観・内観・空間・素材・色・デザイン・設備・建築にかかわる全てにおいて違和感が無いかを常に考えて修正を繰り返していきます。もちろん、勝手に進めるのではなく、大きな変更をする時はお客様と共有し、ともに建築を整えていく作業をしていきます。お客様と共有する事も大切で、そのプロセス自体が私の目指す建築に近づいていく原因となり結果につながります。共に作る体験が、新築だけど・・どこか懐かしい感覚の建築へ近づけていく大切なプロセスです。