連休中は実家の別海町に帰省していました。私の休みの過ごし方は、基本毎回実家に帰省します。父が亡くなってからは、可能な限り実家に帰り母・親戚・友人と過ごす時間を大切にしています。会いたい人に会える幸せを父が教えてくれました。
帰省の道中で以前から気になっていた公園に訪れてみました。
十勝千年の森です。
この公園は放置されてきたカラマツ林に手を加え森林公園として利用できるよう試みた開発事業でした。
エントランスは唐松の丸太を積み上げた木塀が印象的です。ただ切断した丸太を積み上げただけのシンプルデザインなのに素敵です。公園を作った時に発生した間伐材等を利用して作った塀なのでしょう。丸太塀で囲まれたエントランス。エントランスには、樹木のサークルが訪問者を迎えてくれます。直線では無く曲線で受付までアプローチします。農家の納屋を改修した建築が受付になっています。大雑把と細かさが融合した建築です。受付をぬけると満開な桜が迎えてくれます。その後、樹木に囲われた散策路を抜けると広大なグリーンのアースガーデンに抜けます。十勝連峰も望め気持ち良すぎます。
いつもそうですが、全体の雰囲気を眺めながら、細かい所ばかり見てしまいます。とにかく異素材の取り合いが気になって仕方がないのです。階段の段差の処理方法だったり、植物と通路境界の仕上げだとか・・そして、その先の下地の造り方まで、想像して。。想像して。。妄想して。。想像して。。補修跡を見ると、なぜ補修したのだろうか?何か不具合があったのか。それとも経年変化による補修なのか。補修した木材の種類だとか・・木材と土、鉄と土とか、木材は腐るもの、鉄は錆びるもの、でも土との距離感に計画者の勇気を感じたりと、色々妄想がとまりません。写真もとりまくる。帰る頃にはお腹いっぱいです。自分自身でも面倒臭い人間だな・・とつくづく思ってしまいますが、好きなんだから良いか~と最近は開き直っています。とにかく素敵な公園でした。オススメです。夏の帰省の際もよってみようと思います。季節により違う顔を見せてくれるでしょう。私は良いと思った事、場所は行動を繰り返したり、通ってしまいます。この「しつこさ」こそが良い建築をつくるための源で、面倒臭いな・・と感じる事程、しつこく追求する事に意味があると確信しています。設計者が「しつこく」「諦めず」語った言葉が、即形につながります。だから、細かい配慮をされた建築を見ると設計者の顔が見えてきます。面倒や大変な事程、重要な事だと考えます。