2015年 06月 30日

〜今日ブログをご覧になる初めての方のために〜



アナログ-ハウス



ご年配のクライント 様の住宅です。クライント様はご主人の仕事柄、日本、外国を転勤する生活を続けてきました。沢山の国、街、住宅を経験したクライント様が余生を過ごす場所 として選択したのは、北海道千歳市でした。千歳市郊外の住宅街は土地の区画面積も大きく、道路も広い場所が多く、ゆったりとした印象です。



建築計画はシンプルです。



北海道らしい切妻屋根(イエガタ)の平屋風2階建てです。クライアント様は1階で全てを行います。玄関の段差・階段以外の段差はありません。プランはリビングを中心に水回り・寝室を配置しラウンド動線で回遊できます。2階は切妻屋根の三角部分の小屋裏です。小屋裏はゲストルームとして使用します。お友達の多いクライント様がお友達の長期滞在場所として利用します。シンプルに解りやすくアナログな使いやすい家を求められました。アナログ=古いというイメージがありますが、ここで意味するアナログは肯定的なイメージです。住宅は自動車のアナログ式のスピードメーター(タコメーター)の様に直感的に把握しやすい事が大切です。

〜6月29日〜

大工工事がスタートしました。土台敷きから始まります。アナログ−ハウスの構造は軸組金物工法を採用しています。軸組金物工法は昔ながらの在来工法から発展した工法になります。どの様に発展しているのか?柱・梁・土台をつなげる時に昔の工法ですと、木材を加工し凹凸を造り接続していました。この事を仕口と言います。仕口を造る時にどうしても木材を多く削ってしまう事から、木材が断面欠損を起こしてしまい大きな力がかかる時(地震等)に仕口が壊れやすくなっていました。この仕口部分にボルトと金物を使用した方法を軸組金物工法と言います。ボルトを使う事で最小限の断面欠損とし、工場試験データで強度確認されている金物を使用して柱・梁・土台を接続していきます。詳しくはこちらのホームページを確認お願いします→プレセッター

土台には防腐に優れた檜を使用しています。


プレセッター金物