2017年 03月 14日

お世話になった大工さんが、病気のためお亡くなりになりました。いつも明るく、優しく、真面目に、冗談を言いあいながら作業を共にした大工さんでした。彼が棟梁の現場は上下関係なく、いつも皆が笑顔でフラットに話し合いをしながら、作業がすすむ現場でした。自分自身の得意・不得意を素直にみとめ、自分が手をかける所と人に任せる所をしっかりと考えて、現場を動かす棟梁でした。私が独立前に勤めていた小西建築工房を退社する年に工事現場でたおれ、それから入退院をくりかえしていました。通夜には仕事の関係で参加できず、告別式に参加しました。告別式の日は、3.11 東日本大震災があった日でした。東日本大震災から6年が経過しました。6年が経過した今も、鮮明にのこる津波の恐ろしさ・・自然災害の恐ろしさ。自分自身の価値観が大きく変わった、あの瞬間。幸せの価値観はどこにあるのだろう。明日はどうなるかわからない。今この瞬間を全力に、大切に過ごす。東日本大震災の影響から次の大震災がいつおきてもおかしくない状況にある日本。6年前の3月11日、自分自身に何ができるのか・・・考えた日。


防災として災害時に最も重要で有効になるご近所の方々とのつながり。ご近所の方とつながる事で、災害時に連携がスムーズになり、ご近所の顔がわかっているから「あの人がいない!あの子がいない!」と直ぐに把握でき、迅速に手をうつことができる。6年前から意識しスタートした町内活動。これからも更に、深く関わっていこうとあらためて決意しました。私が暮らす北広島市西の里地区は、近隣の町内会と町内会が協力し連合町内会として活動しています。その中で、昨年から西の里地区の防災計画の見直しを実施しています。私も防災委員として参加させて頂いています。昨年の会議では、災害時に各町内会の連携を迅速に行うため、高性能無線機を各町内で個々に今年度中に導入しようと言う話し合いがされています。日々の活動の中で連携が磨かれます。地域交流が第一の救助活動になると言うデータが残っています。


いつも一生懸命だった大工さんが、私にメッセージを送ってくれたと感じた日でした。

今この瞬間を全力に、大切に過ごす。

写真は一次復帰し、2015年に最後共にした現場の建方です。有難うございました。

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