別海に出張にいってきました。今は新さっぽろです。ゴールデンウィークにお話した私の建築のルーツになっている実家の工場。その工場が遂に解体になってしまいました。その工場は祖父が愛知県から北海道に移住してから少しづつ増築を繰り返して成長してきたものでした。増築・補強を繰り返し築60年以上経過していました。永田家と共に成長してきた建築です。残念な事に老朽化が進み危険な状態となったので、解体する事になりました。母が言うには風が吹くと梁がたわむのが解る・・・それは危ない。解体が終わった場所を見ると本当に寂しい気持ちになりました。寂しさと共に、職業病ですが建築的な視点でみてしまいました。今まで前面道路から私の実家は工場があったので直接的に見る事ができませんでした。そのお陰で実家まで工場を横目に移動する流れになっていました。でも今は道路から実家が丸見えです。土地は広いけど建物が障害となっていた時の方が実家までの距離感は広く感じました。。料亭などでアプローチの庭があるのには意味があるのだな・・と改めて感じました。建築がなくなるのは一瞬で、寂しいものですね。立て替えの皆さんの気持ちが今日程解った日はありませんでした。