9月21日
函館に建築を見にいってきました。午前8時45分、列車にて新札幌駅を出発。乗車するだけで目的地を目指してくれます。函館までは約4時間あるので、その間は自由時間です。本を読んだり・・プロジェクトの構想をねったり・・景色を眺めたり・・縛られた時間は妙に自由な時間だったります。列車の移動は大好きです。久しぶりの函館は快晴でとても気持ちが良かったです。友人が設計した住宅(個人住宅のため感想は控えさせて頂きます)を見学をした後、時間が合ったので函館駅からは少し距離があったのですが、交通機関を利用して函館蔦屋書店に行ってきました。この書店は業界では有名です。正面から入ると、私が予想していた空間とは違ったアプローチをしていて驚きました。よく業界人が撮影しているビューポイント(天井高さ6m程度ある曲線の本棚がある場所)があります、その部分にエントランスがあるのだろうと思っていました。実際は天井高さが2.7m程度で両サイドが本棚やテナントがある閉鎖的で照度が押さえられた空間にメインエントランスが設けられていました。その押さえられたエントランスを抜けると解放されたホールがあります。そして、また天井がある場所になり少し行くと、またホールがありました。このようなホールが全体で3つあり、この閉と開を繰り返します。北海道らしく床面積は広く、ゆとりがある空間でした。利用者が座れる椅子、テーブル席、カウンター席と用途に応じて色々な使い方が選択できす。通路と席にゆとりがあり、歩いていても座っていても邪魔にならない。この関係は重要ですね。通路を歩く人の事を気にしながら座るテーブル席ほど不快なものはないですから逆も同じです。いかに動線計画が重要なのか気づかせてもらえます。この場所に行くだけで楽しくなる様な場所でした。土曜日と言う事もあり多くの函館市民が利用していました。スターバックスコーヒーを飲みながら会話を楽しんだり・・勉強をしている人もいたり・・何かのイベントの打合せをしていたり・・と書店の本棚のすぐそばに、座れる場所が沢山あります。多くの本屋さんを見てきましたが、ここまで座れる場所に意識を置いて造られているのは初めて見た気がします。色々と勉強になった函館建築ツアーでした。